ギターの上達には継続的な練習が不可欠ですが、工夫しないと飽きやすくなります。 継続して行くためにも楽しく弾くことを心がけましょう。

ギターに飽きないようにするには?

ギターを弾けるようになるには、「継続」が何よりも重要なポイントとなります。どんなに才能がある人でも、ギターを手に取って、すぐに弾けるようになることはありません。日常生活の中で、ギターに親しんでいくうちに、徐々にその才能を開花させていくのですね。

とはいえこの「継続」というキーワード、実は何よりも難しいキーワードでもあります。レッスンがうまくいかなかったり壁にぶち当たったりして、モチベーションが低下することは、誰にでも起こり得ることだからです。

長くギターを継続していくためには、どう行動するのがベストなのでしょうか。本当にギターがうまくなりたい!と思ったときに、練習に飽きる前に知っておきたいポイントをまとめます。

◆練習内容を決めすぎないこと

練習内容を決めすぎないこと

本気でギターがうまくなりたい! そのためならどんなに厳しい練習に耐えてみせる!

ギター人気が高まっている今、このような意気込みを語る方は決して少なくありません。颯爽とギターが弾ける様子は非常にカッコイイものですし、「プロのギタリストになりたい」という夢を語る方も多いですよね。

とはいえ、こうした方々にありがちなのが、「急激な成長を求めすぎて、自分自身で練習内容を狭めてしまう」という失敗です。

ギターの技術力をアップするためには、「できないことをとにかくたくさん練習する」というのは非常に重要なこと。実際に、「初心者向けのギター練習」として、「できていないことを徹底的に繰り返す」というのはよく言われていることです。

とはいえ、自分が「できないこと」だけに的を絞って練習を繰り返しても、「ギターを弾く楽しみ」を感じることは難しいでしょう。徐々に成長を実感できる段階であれば良いのですが、一からギターを始めた場合、「苦手な部分を頑張っても、全く成長を実感できない時期」も少なくないからです。

子どもも大人も、近年「ギターを弾きたい!」という気持ちからレッスンに通う方の数は増加してきています。しかしその中には、レッスンを続けられずに挫折してしまう方も多くいます。

練習内容を決め、自分にも厳しく接することで成長を促すのですが、「こんなに頑張っているのに思うように弾けない」と感じた瞬間に、張り詰めていた糸が切れてしまうのでしょう。「自分には才能がなかった」なんて思い込みで、ギターそのものをやめてしまいます。

ギター練習では、「できないことをできるようにする」ということも、もちろん重要。しかし「楽しみながら練習を継続する」ということは、もっと重要なポイントとなります。

苦手なこと、できないことをひとまず脇へ置いておいて、自分が得意なことを中心に練習を積み、ある日ふと思い立って苦手なメニューを練習してみたら、「意外と弾けるようになっている!」なんてケースもあるでしょう。

もちろんギターにも、基礎練習は重要ですが、それ以外の練習内容をあまり細かく決めすぎないようにしましょう。その日の気分で構いませんから、「まずはギターに触れる」ということを大切にしてみてください。

練習に飽きる前に、徐々にコツをつかんで、ギター練習の楽しみも理解できるようになるでしょう。

◆一人でやろうとしないこと

一人でやろうとしないこと

ギター教室に通ってレッスンを受けるスタイルも主流になってきていますが、まだまだ「独学で弾けるようになりたい!」と、自分一人で練習を続ける方も少なくありません。

プロのギタリストが「独学で一から学びました」なんて語っているのを見て、「やっぱりそういうものなんだ!」と、間違った認識を抱いてしまうケースも多いと言えます。

しかし、長い目で見て確実にギターを上達させたいと思うのであれば、自分一人で練習を積み重ねるのはオススメできません。誰かと一緒に練習を積み重ねていくことで、以下のようなメリットがあります。

・自分の弱点を、客観的な目線で判断してもらえる
・周囲の成長が、自分にとっての励みになる
・練習の中で行き詰まってしまったところを、周囲に聞ける
・一緒に演奏する楽しさを味わえる

どんな人にも、ギターを弾くときの癖や特徴があり、場合によっては、それがスキル上達を阻んでいるようなケースもあります。しかし自分一人で練習していては、それらの問題に気付くことはできません。なぜ上達しないのか……深い悩みを抱え続けることになってしまうでしょう。

こうした問題は、第三者からすると「すぐに気付くポイント」であるケースも多く、的確なアドバイスをもらえる環境であれば、そこで躓くこともなくなります。

また、同じようなレベルの人たちが集まって練習を行えば、他者の成長が自分自身の励みになります。良い意味でのライバル心を刺激され、「よし、自分ももっと頑張ろう!」と思えるのかもしれませんね。ギターの練習で躓きやすいポイントはある程度定まっていますから、わからないことは周囲に問いかけることで、解決できる可能性も高いです。

最後に、何よりも重要なのは、誰かと一緒に練習を重ねることで「一緒に音を出す喜び」を知ることができるという点です。

ギターを使って自分の好きな音楽を奏でられたときの喜びは、何よりのもの。それが次の練習へのモチベーションにつながっていくと言って良いでしょう。

自分一人で出せる音には限界がありますが、数人が集まって演奏をすることで、音楽の幅はより一層広がっていきます。練習段階からこの「楽しさ」を知っている人は、日々の基礎練習も前向きに取り組みやすくなりますよ。

◆楽しく弾くことを心がける

楽しく弾くことを心がける

ギターの練習を長く続けていくためのコツ、最後の一つは「楽しく弾くことを心掛ける」ということです。人は「楽しくないこと」「辛いこと」からは、逃げたくなる性質を持っています。大人であっても、それは例外ではありません。

多くの人にとってギターとは、「絶対に弾けなければならないもの」というわけではありませんから、「楽しくない」と思えば、すぐに辞めてしまうこともできるのですね。

こんな事態に陥らないためには、「自分自身が、ギターを弾いていて楽しいと思える環境」を、まずは整える必要があるのです。

具体的にどのようにすれば、練習を楽しいと感じやすくなるのかは、以下のポイントを参考にしてみてください。

・自分が「弾きたい!」と思う曲を練習する
・自分に合った先生を見つける
・仲間と一緒に練習できるギタースクールに入会する
・自分が上手にギターを弾けている姿を想像する

練習を楽しい!と思えるようにするためには、「自分にとって、弾いていて楽しめる曲」を練習するのがベストです。このときに、難易度の高すぎる曲を選ぶと、挫折してしまう可能性も大。初心者でも、少し練習を積めば弾けるようになる程度のレベルから、練習曲を選択するのがオススメです。

また、練習へのモチベーションをキープするためには、「少しずつ確実に上達していく」ということも重要なポイントとなります。自分と相性の良い先生を見つけ、練習内容を導いてもらえば、順調なステップアップも可能となるでしょう。

同じ目的を持つ仲間の存在は、何よりの心の支えとなりますし、「ギターを弾けるようになった自分」を具体的にイメージできることも重要なポイント。ぜひ「一緒に演奏を楽しめる相手」がいて、「ギターを弾けるようになった自分」を想像しやすい場所を選択してみてください。

◆まとめ

ギターがうまくなりたい!と思ったときには、日々の練習を積み重ねていくことが何よりも重要なポイントとなります。しかし実際には、モチベーションが維持できずに「憧れたけれどやめてしまった」なんて方も多くいます。

ギター練習は、一日にたった10分でも効果的だと言われています。もちろん楽しみながら練習できる時間が増えれば増えるほど、上達スピードは格段にアップしていくでしょう。

「ギターって楽しい!」と思うことができれば、練習へのモチベーションは自然と高まり、「気付いたときには、もう〇年もギターを続けていた!」なんてことになる可能性も高いです。

一人で練習を続けるのは、非常に難しいことだからこそ、ギターの先生と一緒に学ぶ仲間たちは大切な存在です。自分らしく学べる場所を、積極的に探してみてはいかがでしょうか。大人のためのギタースクールの数も増えている今、あなたにとってピッタリな場所もきっと見つけられるはずです。

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