ギターの上達が早い人はどんな人?
これからギターを始めようとしている方にとって、「どうすればうまくなれるのか」というのは、非常に気になるポイントだと言えます。できれば効率よく上達して、友人・知人の前で腕前を披露したいところです。
とはいえギターの上達には、個人差があるとも言われています。伸びる人はどんどん伸びる一方で、どれだけ練習を積み重ねてもなかなか伸びない人もいる、というわけですね。
ギターテクニックの習得において、このような差はいったいどこで生まれてしまうのでしょうか。ギターの上達が早い人の特徴を3つ紹介します。練習前にはしっかりと頭に入れて、どんどん成長していきましょう!
素直な人
ギターの上達が早い人の特徴として挙げられるのが、ずばり「素直さ」です。いったいなぜ、素直さがギターの上達に関係するのか、不思議に思う方もいるでしょう。
ギターを上手に演奏できるようになるためには、基礎的なテクニックを一つ一つ確実に身につけていく必要があります。これを怠ったまま練習を積み重ねていっても、残念ながらあまり上達はしないのです。
ギターは独学で練習をスタートする方も多いですが、自分の癖や習慣から抜け出せないまま、時間ばかりが過ぎてしまうケースも少なくありません。教室の講師や教本に書いてあることを疑わず、まずはそのまま受け入れられる人の方が、ぐんぐんと成長していきます。
自己流の練習でうまくいかなかった方の中で、「教室に通えば、まず間違いなくうまくなれる!」と思い込んでいる方もいますが、必ずしもそうとは言えないので注意が必要です。
ギター教室に通い始めてぐんぐんと上達できる人は、「これまでに積み重ねてきた自分のやり方」をいったん忘れて、「新しくプロから教えられた方法」を素直に実践できる人です。もしこれをする自信がないのであれば、「教室に通ってもなかなかうまくならない」なんて残念な事態に陥ってしまう可能性も高いです。
またギター教室に通い始めれば、講師から「宿題」が提示されることもあるでしょう。「次までに○○の練習をしてきてくださいね」などが、この宿題に当たります。仕事や学校など、ギター以外にいろいろと忙しいのもわかりますが、上達するためには、やはり素直に従うのが一番です。
「よし、次までに○○をできるようにしよう!」なんて、前向きな気持ちで頑張れる人は、非常に有利です。レッスンの内容もしっかりと身についていきますから、ギターの練習もどんどん楽しくなっていくでしょう。一方で、素直に従えない方は、次のレッスンでも同じことを復習しなければいけません。レッスンの内容も薄くなってしまいます。
一つ一つ練習できる人
ギターを上手に弾けるようになりたい!と思ったときには、一つ一つのテクニックを確実に身につけていくことが大切です。曲を演奏するためには、いくつもの技術を使いこなすことが必要ですが、どれも中途半端なままだと、いつまでたってもうまくなりません。
特に初心者に多いのが、「とにかくこの曲だけを弾けるようになりたいから、基礎練習を疎かにして、いくつもの技術を同時に身につけようとする」なんてパターンです。
ギターで美しい音を出すための方法は、意外と奥が深いもの。
・コードを押さえる
・コードをつなぐ
・ピックを握る
など、さまざまな技術を複合させることができて、初めて美しい音色になるのです。
コードをきちんと押さえることができないまま、どんどん先へと進んでいっても、いつか必ず壁にぶち当たってしまいます。「できる」つもりになっているのが何よりも厄介なポイントで、「できないポイントもわからないから挫折してしまう」なんて方が多いのも事実です。
一つ一つの技術をきちんと身につけていくために、有効なのはやはり毎日の基礎練習です。練習時間を積み重ねて、一つ一つ自分のものにしていくことで、より高度なテクニックも身につけていけることでしょう。
ただしこの基礎練習は、正しい方法で行うことが何よりも重要です。本屋さんをのぞいてみると「一から始めるギター教本」も数多く販売されていますが、「教本に書かれているとおり、正しく練習を積み重ねていくこと」というのは、意外と難しいポイントでもあります。
ギターが上手い人からアドバイスをもらったり、最初だけでもギタースクールに通って、正しい基礎練習を教わったりすることをオススメします。
楽しんで弾ける人
ギターの上達のために必要なのは、やはり一にも二にも練習です。練習なしで上達するのは、ほぼ不可能だと言えるでしょう。毎日の基礎練習からより発展的な内容まで、全てを楽しみながら行える人は、やはり強いです。
練習を練習とも思っておらず、「楽しいからひたすら弾いている」なんてタイプの人は、向上心も強いです。基礎練習を積み重ねながらも、どんどんと自分のペースでテクニックを自分のものにしていきます。
もっとうまくなりたいという気持ちで練習を積み重ねていけますし、上手に演奏するためなら、他者からのアドバイスにも素直に従うのではないでしょうか。
また普段の生活の中で「ギターを楽しんで弾く」ためには、それなりの環境を用意することも大切です。
「大切なギターだから」とケースに入れて片付けたままでは、「気軽に演奏を楽しむ」というわけにはいかないでしょう。練習を開始するまでに、「まずはギターを用意する」という手間が発生してしまうことになります。つい「面倒だから今日は辞めようか」なんて気持ちにもなってしまいそうですね。
常に目につき、気軽に触れる場所にギターを置いておくことで、「弾きたいな」と思うタイミングを逃しません。
またギターは、「音を出して演奏する」のが一番楽しいです。しかし練習する時間帯によっては、家族や近隣住民の方に気を使ってしまう、なんてこともあるのかもしれませんね。防音室を用意して、そこで思い切り演奏する!なんてスタイルが理想的ですが、あまり現実的ではありません。
思い切り演奏できる環境や時間を確保するために、ぜひ工夫をしてみてください。自宅では音を抑えて練習を積み重ねても、ギタースクールなどで思い切り弾けるのであれば、それも一つの方法です。「ギターを弾いていると本当に楽しい!」という感情を育て、徐々に上達していけそうですね。
どう弾いたらもっとギターを「楽しい!」と思えるのかは、人によっても異なります。
・仲間と一緒に演奏するのが楽しい
・自分の上達が実感できると楽しい
・事前に決めた目標を達成できると楽しい
ギターを楽しむための方法は、一つではありませんし、どれが不正解ということもありません。まずは自分にとっての「楽しみ」はどこにあるのかということを、じっくりと検討してみてください。その「楽しみ」を実践する手段を見つけることが、ギター上達の近道となるはずです。
ギター教室も積極的に活用してみて
お手頃価格の初心者向けギターセットも増えている今、ギターは「趣味としてスタートしやすい楽器の一つ」と言えるでしょう。「弾けたらいいな」なんて、気軽な気持ちでスタートする方も増えてきています。
とはいえ、「好きな曲を演奏できるようになる」までには、さまざまなテクニックを身につけ、練習を積み重ねていかなければいけません。その道のりは、決して簡単なものではないでしょう。
もし「一人で練習を進めていく自信がない」というのであれば、ぜひ近隣地域のギター教室を探してみてください。スクールで学ぶことで、必要な知識と技術を体系的に身につけていけます。また、一緒に頑張る仲間を発見することで、モチベーションを高めることにもつながるはずです。
ギターを上達するために重要なのは、「素直さ」です。これまでギターに触れたこともない!という方の場合、ギタースクールの講師など、プロのアドバイスを素直に聞ける可能性も高いでしょう。真面目に練習を積み重ねていくことで、一気に上達していけるかもしれません。
少しでも「ギターが弾けたらかっこいいな」なんて憧れの気持ちを抱いているのであれば、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。ギターの上達が早い人の特徴を頭に入れて、素直に実践していけば、ギター演奏を楽しめる日も近いのかもしれませんね。