独学にはない!ギタースクールに通うメリット3つ
日常的に楽しめる楽器として、「ピアノ」と並んで人気が高いものといえば「ギター」です。
ピアノよりも若干マイナーで、弾ける人の数が少ない分、「上手に弾けたらカッコイイ!」なんてイメージもありますよね。
実際に、こうしたイメージに憧れて、独学でギター習得を目指す方も少なくありません。
ピアノと同様、ギターは「音を鳴らすのが難しい」というわけではありません。
練習用のマイ・ギターが一本と、基礎から学べる教本があれば、あとは努力次第でなんとかなる!と考える方もいるかもしれません。
しかし近年は大人の習い事としての「ギタースクール」も増えてきており、「スクールならではのメリット」にも注目が集まり始めています。
「ギターを初めてみたいけれど、まずどうしたら良いのかわからない……」なんて方に向けて、ギタースクールに通うことで得られるメリットを3つ紹介していきます。
独学でギターをスタートする前に、ぜひチェックしてみてくださいね。
◆基礎を正しく学べること
ギタースクールでギターを学ぶ際のメリット、一つ目は「ギター演奏の基礎をきちんと学べる」という点です。
「独学でも、ある程度練習を積めば形になっていくのに、わざわざ基礎を学ぶ必要があるの?」と思うかもしれませんが、何事にも「基礎」は重要。
もちろんギター演奏においても、例外ではありません。
ギター演奏の基礎には、以下のようなポイントが含まれています。
・正しいフォーム
・基本のテクニック
・譜面の読み方
どれもこれも、ギターの上達には欠かせないポイントばかりですが、独学で学んでいる人はこれらを飛ばしてしまうことも多いのですね。
独学でギターを学ぶ際には、「やりたいこと」がはっきりと決まっているケースも少なくありません。
・とにかく音が出れば良い!
・この曲が弾ければそれで良い……
つい、こんな思考回路に陥ってしまいがちで、その結果「正しいフォーム」や「基本のテクニック」を学ばないまま、自己流の演奏を続けていってしまいます。
最初のうちは、「ギターから音が出るだけで楽しい!」「一曲弾き通せたときの達成感がすごい!」なんて、ポジティブな気持ちでギター演奏を楽しめるかもしれません。
しかし「基本」が身についていなければ、「応用」するのは難しいです。
ギターを上達させるためにどれだけ自己流で練習を積んでも、「基礎が身についていないから」という理由で成長が阻害されてしまうケースも少なくないのです。
★どの段階でも学べる「基礎」。とはいえ最初が肝心です
ギター演奏における「基礎」は、どの段階からでも学ぶことが可能です。
たとえば、「まずは独学で学んでみて、限界を感じたらギタースクールに入る!」なんて方法もあるでしょう。
しかし独学である程度の演奏ができるようになってしまうと、「自分なりの演奏スタイル」や「フォーム」が出来上がってしまっている可能性もあります。
新たに「基礎」を学び、これらを矯正していくのは、一からギターを学ぶよりも難しいことなのですね。
フォームについては、間違った動きがすでに癖になってしまっていることが考えられます。
ある程度弾けるようになった方だからこそ、「自分なりの演奏スタイル」に対してこだわりを持ち、それを譲れないケースも少なくありません。
もし、すでに独学である程度の知識を持っているのであれば、「第三者目線で一から学びなおす」ということを、柔軟な姿勢でとらえてみてください。
また「これからギターを始めようと思っているけれど、スクールと独学で悩んでいる」という場合には、スクールで学ぶことを積極的に検討してみることをオススメします。
最短ルートで上達したい!と思うときには、スクールで基礎を学んだうえで独学に励むのがベストです。
◆その場でアドバイスがもらえること
ギタースクールに通うメリット二つ目は、「レッスン講師に、その場でアドバイスをもらえる」という点です。
アドバイスをもらったときには、それを即座に修正して、再度講師にチェックしてもらうことも可能です。
ギター演奏の成長が滞っているときには、どこかに何か原因があるはず。
しかしそれを、客観的な目線でチェックし、指摘するのは簡単ではありません。
ギタースクールの講師であれば、さまざまな生徒を教えてきた経験から、それぞれが抱える問題点をしっかりと把握することができます。
またレッスン内にそれを伝え、矯正するためのコツも教えてくれるでしょう。
学ぶ立場としては、後からまとめて指摘されても、「いったいどこがどうだったの?」と戸惑ってしまうばかりです。
講師の目の前で演奏し、その場ですぐに問題点を指摘してもらうことで、成長にも結び付きやすくなるのですね。
★講師の演奏から学ぶべき点も多い
生徒の演奏に対して、どの程度具体的なアドバイスをしてくれるのかは、講師の性格や質によっても異なります。
「わかりやすいアドバイスが欲しい!」と思う場合には、自分に合ったギタースクールを探すことが重要です。
また、「あまり言葉では伝えてくれないタイプの講師」であっても、ギタースクールで学ぶべき点は多くあります。
たとえば、ギタースクールで教える講師陣の演奏を、ごく間近で見られる点もメリットの一つ。
講師を務めるほどのギターの腕ですから、素晴らしい演奏が聞けることでしょう。
初心者にとっても中級者にとっても、「より上手な人の演奏を聞き、そのテクニックを目にする」というのは重要なポイントとなります。
それ自体が「講師からのアドバイス」にもなり得ますし、またモチベーションアップにもつながるでしょう。
◆省略コードが学べること
ギターを演奏する際には、「コードを正しく押さえる」という動きが重要な意味を持ちます。
コードをきちんと押さえられなければ、美しい音は奏でられません。
しかし以下のような理由で、「コード表に書かれているとおりに押さえられない」ということもあるでしょう。
・手が小さい
・手にけがをしていて、コードを押さえようとすると痛む
近年は、女性や子どもなど、より幅広い方がギター演奏を楽しんでいます。
こうした悩みにもぶつかりやすくなっていると言えるでしょう。
こんなときには、無理をするのは禁物です。
「力が不足している」などの場合には、練習を繰り返すことで力をつけることもできますが、どうしても「物理的に無理」ということもあり得るのです。
このような場合、ギタースクールでは「省略コード」を教えてもらえます。
より楽な指使いを覚えることで、スムーズな演奏を楽しめるようになるでしょう。
「どうしてもできない!」なんて、練習を投げ出すようなこともありません。
★省略コードは必要に応じて覚えるべき
省略コードは、非常に便利なテクニックです。
指や腕にかかる負担も小さくしてくれるでしょう。
とはいえ、常に省略コードを使っていると、それが習慣化してしまい、「普通のコードを押さえることができなくなってしまう」という恐れもあります。
さまざまな演奏スタイルに対応できなくなってしまうのですね。
手や指の状況によっては、省略コードなしでも、練習次第で音を出せるようになることがあります。
省略コードは「なんでもかんでも覚えればOK」というものではなく、「状況を見極めて、自分にとって必要なものを見極める」ことが大切です。
ギタースクールであれば、講師のアドバイスのもとで適切な省略コードを覚えていけますから、こちらもメリットの一つだと言えるでしょう。
◆まとめ
独学でも、ある程度は習得可能なギター。
有名ギタリストとして活躍している方の中には、「独学で習得した」なんて方も少なくありません。
こうしたエピソードを耳にして、「よし、それなら自分も!」と決意するケースもあるのではないでしょうか。
しかし独学でギターを覚えるのは、決して簡単なことではありません。
上達していくためには、非常に高いモチベーションが必要となります。
また、「頑張っても頑張っても伸びない技術」に、嫌気が差してしまうこともあるでしょう。
ギタースクールであれば、ギターの基礎を一から丁寧に学ぶことができます。
もしかしたら最初は「遠回りだな」と思うこともあるかもしれませんが、基礎を学ぶことが上達への最短ルートです。
近年は、大人世代から手軽に学べるギタースクールも増えていますから、ぜひチェックしてみると良いでしょう。