ギター教室のレッスンスタイル、個人レッスンかグループレッスンどちらがいい?
大人になってからでもスタートしやすい楽器の一つに、ギターがあります。世代を問わず人気の高い楽器で、大人世代だからこそ出せる「味わい」のようなものを、楽しめそうですよね。
独学からでもスタートできるギターですが、近年では、挫折を防ぎより確実に演奏技術を習得するために、ギタースクールに通う方も増えてきています。
独学で練習するよりも、はるかに効率よくギターを学べる!というメリットはあるものの、初めて教室に通うことを検討する場合、「いったいどのギター教室を選べば良いの?」という疑問を抱いてしまうことも……。
そこで今回は、ギタースクールのレッスンスタイルの違いについて情報をまとめます。個人レッスンとグループレッスン、それぞれの特徴と共に、メリット・デメリットやオススメのタイプについて紹介します。
個人レッスンの特徴とは?
まずは個人レッスンを採用しているギタースクールの特徴について解説します。個人レッスンでは、その名前のとおり講師と生徒が一対一で向き合ってレッスンを進めていくスタイルとなります。
「講師とマンツーマンでレッスンを行う」と聞くと、思わず緊張してしまう方もいるのかもしれません。しかしピアノやフルート、バイオリンなど、楽器を習う場合にはほとんどが「個人レッスン」のスタイルを採用しています。音楽系の習い事としては、スタンダードな学びのスタイルだと言えるでしょう。
さて、個人レッスンには以下のようなメリットがあります。
- ・一から丁寧に教えてもらえるため、初心者でも安心
- ・他の人を気にしなくて済む
- ・自身の予定に合わせてレッスンのスケジュールを組める
- ・わからないことやギターについて、講師に質問しやすい
個人レッスンでは、講師と向き合ってギターレッスンを進めていけます。できないことがあれば、すぐに講師に見抜かれてしまうでしょう。
もちろんこれは悪い意味ではなく、自身の弱点を見逃さず、適切な指導をしてくれるということ。自分にできることはしっかりと伸ばし、できない部分を自分のペースで集中的に練習していくこともできるでしょう。
また本当に初心者からギターをスタートする場合、「もしも自分だけ弾けなかったら……」「レッスンについていけなかったらどうしよう」と不安を抱いてしまう方も少なくありません。
実際には、初心者の受け入れを行っているギタースクールであれば、どれだけ下手であっても堂々と通えば良いのですが、精神面では「どうしてもほかの人の腕が気になってしまう」なんてこともあるでしょう。
このようなときでも、個人レッスンであれば安心です。自分と誰かを比較することもなく、のびのびとした環境の中で、演奏技術をアップさせられます。
また個人レッスンでは、「自分」と「講師」の予定を合わせてレッスンスケジュールを組むことができます。忙しくて毎週一定の時間に通うことが難しい方でも、対応できる可能性も高いです。
さて、ここまでは個人レッスンのメリットについて解説してきました。残念ながらこのレッスンスタイルには、デメリットもあります。以下のようなポイントも、しっかりと頭に入れておきましょう。
- ・レッスン料が割高になる
- ・ギター習得のスピードや質が、講師との相性によって左右される
- ・ライバルがいないため、モチベーションが低下しやすい
個人レッスンでは、講師を一人で独占するわけですから、当然レッスン料は割高になります。またマンツーマンでやり取りをする分、講師との相性によって、成果に差が出やすいということも考えられます。
また「自分一人で安心して練習できる」というのは、裏を返せば「技術を競い合うライバルがいない」ということでもあります。こうした面が、デメリットとして働くこともあるので、慎重に検討する必要があります。
グループレッスンの特徴とは?
では次に、グループレッスンの特徴について解説していきます。グループレッスンでは、一人の講師に対して数人の生徒がグループでレッスンを受けるスタイルとなります。
グループの人数はギタースクールによっても異なっていて「2~3人」ということもあれば「4~5人」と設定しているところもあります。グループレッスンを積極的に検討している場合には、どの程度のグループなのかを事前にチェックしておくと安心です。
グループレッスンのメリットは以下のとおりです。
- ・レッスン料が割安になる
- ・ライバルと共に切磋琢磨で成長できる
- ・レッスン中にアンサンブルを楽しめる
個人レッスンでは「講師を独り占め」の状態になるところを、グループレッスンであればグループ人数で割ることができます。よって比較的安価に、ギターレッスンをスタートすることも可能です。
また他人とはいえ、一緒にギターを習うのは「仲間」でもあり「ライバル」でもあります。同じ「ギターに興味を抱いた者」同士で、ときにはお互いの腕を競い合いながら成長していけることでしょう。
またギターは、他者とのアンサンブルで新たな魅力を発掘できる楽器でもあります。グループレッスンを選択すれば、レッスン中にこうした体験をごく普通にすることも可能。わざわざ自分で、ギター仲間を募集する必要もありません。
一方でグループレッスンにもデメリットはあり、以下のようなポイントが挙げられます。
- ・自分のペースでレッスンが進められない
- ・集団の中で、自身の個性が埋もれてしまう可能性もある
グループレッスンでは、自分だけに時間を割いてもらうわけにはいきません。レッスンのスケジュールから「周囲に合わせる」ことが求められますし、レッスン内容についても同様のことが言えます。
「ついていけない」「簡単すぎてつまらない」なんて問題が起こりやすいのも、グループレッスンの特徴です。
またグループでレッスンを受けることで、自身の個性が埋没してしまい、思うように伸ばせないということも考えられます。またグループ内での立ち居振る舞いなど、周囲への配慮も求められます。
それぞれの特徴を踏まえて、自分が長く続けられる方を選びましょう
ここまで紹介してきたとおり、個人レッスンとグループレッスンにはそれぞれメリットもあればデメリットもあります。大切なのは、自身のタイプや目的に合ったスクールを選ぶということです。
個人レッスンに向いている人は、とにかく短時間で効率よくギターを弾けるようになりたい方です。またスケジュール的に周囲と合わせるのが難しい方や、他者とのコミュニケーションなど、煩わしいことをできる限り排除したい方に向いています。
一方で「みんなで楽しく、ワイワイギターを習いたい」という場合には、グループレッスンの方が向いているでしょう。またとにかく安価にギターレッスンを受けてみたい!という方にもオススメです。グループの中で、みんながどのように練習しているのか、チェックすることもできそうですね。
長くギターを続けていくためには、教室のタイプは慎重に決定してみてください。ギタースクール探しの第一歩となるでしょう。
自分に合うギター教室を見つけよう
これからギターを始めるなら、ギター教室に通うのがベストです。独学で学ぶよりもはるかに早く、そして確実にスキルアップしていけるでしょう。
しかしいざ教室選びをしようと思うと、迷ってしまうポイントもたくさんあります。その中の一つが個人レッスンか、それともグループレッスンなのかという点です。
個人レッスンにもグループレッスンにも良いところがあり、当然ながらデメリットもあります。「どちらの方が優れている」というわけではなく、「個人レッスンの方が向いている人もいれば、グループレッスンの方が伸びる人もいる」と考えると良いでしょう。自分に合うのはどちらなのか、まずは考えてみてくださいね。
また個人レッスン・グループレッスンと言っても、教室によってその雰囲気は全く異なってきます。「この教室のグループレッスンはちょっと……。でもあっちだったら良さそうだな」なんて感じることも、当然あるでしょう。個人とグループのどちらが良いのか悩んだときには、実際の教室に見学に行ってみたり、体験レッスンに参加してみたりするのもオススメの方法です。より確実に、自分に合う教室を見つけられるでしょう。