上手くギターを弾くためには、コードを覚えるだけではなく、姿勢や腕の筋肉の動きなども大事です。ここでそれらについて解説します。

ギターが上手くなる3カ条

【巻の1】弾くときの姿勢

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ギターの演奏には姿勢が大切ですが、その大切さに気付いていない人が多いようです。一流のスポーツ選手をイメージすると分かりやすいかもしれません。100m走などの短距離走やマラソン選手、野球やサッカーも一流といわれるスポーツ選手のフォームは美しいものです。

ギターの場合も同様で、簡単なコードチェンジでも、指先だけでなく左腕全体を上手に使うとスムーズなコードチェンジができます。スムーズなコードチェンジは、動きに無駄がなく合理的です。そのため、動きが洗練され、「かっこいい」演奏に見えるのです。バイオリニストやピアニスト、フルーティストなど、ギタリスト以外の音楽家も、このような体の動きを取り入れて体を上手く使う練習しています。そのためには、弾くときの姿勢が正しくなければいけません。

弾くときの姿勢を正しくすることは、ギター演奏の基礎であるということを心がけて練習しましょう。

【巻の2】腕の動き

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弾くときの姿勢を正しく保てば、次に腕の動きを見直してみましょう。コードが上手く押さえられない人や、スムーズにコードチェンジができない人は、多くの場合、指先や手首だけで弦を押さえています。ギターの演奏には、もちろん指や手首の動きは重要ですが、上手いギタリストは別の部位も意識しています。肘から肩の動き、鎖骨、肩甲骨、背骨に至るまで、上半身の動きを意識して弾いています。

初めのうちは、分かりやすく大きく腕を振ってみてください。慣れれば、それほど大きな動きをする必要はなくなります。指や手首の動きとともに、腕の振りや肘の動かし方にも意識を向け、弦を押さえやすい位置、コードチェンジをしやすい動きを探してみてください。

コードを押さえるときに、体の動きに意識を向けてよく観察すると、上半身全体の動きが実感できるはずです。腕や肘の使い方ひとつで、コードを押さえる感覚が変わり、演奏がしやすくなります。

【巻の3】リラックスする

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ギターが上手くなる3つ目のポイントは、リラックスをして演奏をすることです。弦を押さえるためには力を入れる必要がありますが、あえて指の力を抜き、リラックスすることが上達への近道なのです。その理由は、弦を押さえる指に力を入れてしまうと腕全体にまで力が入り、動きが硬くなってしまうからです。指に力が入り過ぎると、親指にも力が入ります。すると、手首の動きが硬くなり、腕にも肩にも力が入ります。結果として、指先から肩まで腕全体が硬直します。

特に初心者のうちは、頑張って弦を押さえようとするため、無意識のうちに腕全体が力んでしまいます。練習後に指先の痛みや腕の疲れだけでなく、肩や首まで疲れて頭が下がってしまいます。この状態は無駄に力を入れてしまっているからです。

簡単に力を抜く方法としては、手首が360度、動かせるかということが1つの判断基準になります。練習中には意識的に手首や肩の力を抜いて、リラックスすることを心がけましょう。

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