このページでは、楽譜通りには指が届かないときの対処法や、練習を1日休むとどれくらい下手になってしまうのか、調律とは何か……素朴な疑問にお答えします。

ピアノに関する素朴なギモン

指が届かないときはどうすればいいの?

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ピアノを楽譜通りに演奏しようとしても、どう指を開いても届かないケースに直面することがあります。プロのピアニストでも届かないこともあります。このような場合の対処法を紹介します。

指が届かない和音の対処法として、もう片方の手で補助する方法があります。もう片方の手と離れすぎていないという条件はありますが、演奏としては楽譜通りに弾けていることになります。

また、「アルペジオ」で演奏する方法もあります。たとえば、ソ+シ+レ+ファの和音をソ→シ→レ→ファのように流して演奏するという方法です。上手に演奏するコツは、演奏に違和感が出ないように、できる限りつながっているように滑らかに弾くことです。ペダルを利用して音をつなげる方法もあります。

最後の方法は、音を省略するというものです。ただし、気を付けなければいけないことは大事な音は残しておくことです。和音での中で一番低い音はベース音の役割を担っているため、一般的には和音の中で最も高い音を省略します。

ピアノの練習を1日休むとどのくらい下手になるの?

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ピアノの練習を1日休むとどのくらい下手になってしまうのでしょうか。このことについて、ポーランドの有名なピアニストにパデレフスキが、ピアノの練習について有名な言葉を残しています。「1日練習を怠ると自分で分かる。3日怠ると聴衆も分かる。」つまり、ピアノの練習を1日休むとピアノが下手になるとパデレフスキは考えていたようです。コンクールに上位入賞するような人は、小さな子どもであっても1日中ピアノの練習に費やす人もいます。くじけそうになっても、パデレフスキの言葉を思い出して、自分を奮い立たせています。

それでは、1日練習を休むと具体的にはどの程度変化があるのでしょうか。練習を1日休むと、前回練習した最後の状態よりも指は動かなくなります。もちろん、曲の難易度や練習の進行状況、ピアノ歴によっても差があります。初心者がゆったりとした比較的簡単な曲を練習しているときに1日休んでも指が動かなくなったという感覚はほとんど感じられないと思いますが、毎日何時間も練習している人が起伏が激しい上級レベルの曲を練習している期間に1日休んでしまった場合は、指の動きが鈍くなった感覚が自分でも分かってしまいます。

逆に言えば、ピアノは練習すればするほど上達する楽器とも言えます。その分、練習しなければ少しずつ下手にもなるということなのです。

ピアノの調律ってなに?

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ピアノの調律とは、ピアノを弾いたときに響く音程を調整する作業のことです。調律をしないと、少しずつ音が下がっていきます。その結果、ピアノ本来の美しい音色が汚くなってしまうのです。

ピアノの音程が狂う原因は大きく2つあります。1つは、ピアノの弦には常に20tという力がかかっていることです。これを放置すると、弦がゆるんで音が狂っていくのです。もう1つの原因は、年間を通して生じる温度と湿度の変化です。温度が変化すると、金属部分や弦は拡張したり、収縮したりします。また、湿度の変化は木製の機械部分に悪影響を及ぼします。

ピアノを一定期間弾かずに放置することで、鍵盤からの力をハンマーに伝える部分が壊れてしまう可能性もあります。ハンマーのフェルトが虫に喰われてしまうこともありますし、場合によってはネズミが巣を作って壊してしまうこともあります。

こういった事態を避けるためにも、定期的な調律によって、内部の確認をする必要があるのです。調律によって大切なピアノの健康状態が分かります。そのため、年に1回程度はピアノのためにも調律をしてあげましょう。

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