ギターを弾くにあたり、まずは「コード」を知れなければいけません。コードとは、日本語で「和音」のことです。和音とは、複数の音が重なって調和したもののことをいいます。ギタリストの間では、和音そのもののことをコードと呼ぶことが慣例になっています。
例えば、「ド」「ミ」「ソ」の3音を同時に発することで和音=コードになります。「ド」の音を鳴らすだけでは、コードではありません。「ド」の音が鳴っているところに、「ミ」と、「ソ」の音も追加で鳴らします。すると、3つの音が重なり、きれいな響きになります。これがコードです。
コードにはそれぞれ名前が付いています。どんな音を重ねるかの組み合わせによってコードの名前が決まります。例のように「ド」「ミ」「ソ」の3つの音が重なって響くコードは「C(シー)コード」といいます。このように、コードの名前は基本的にアルファベットで表現されます。
ギターコードの名前はアルファベットと数字で表現されます。例えば、「Cm」の読み方は「シー・マイナー」です。「G7」の読み方は「ジー・セブンス」。「Am7」の読み方は「エイ・マイナー・セブンス」です。「Em」の読み方は「イー・マイナー」、「E」の読み方は「イー」です。「Em7」は「イー・マイナー・セブンス」です。
コードの名前は、最も左にある大文字のアルファベットがコードのベースとなる音(最も低い音)になっています。これには「A・B・C・D・E・F・G」の7つがありますが、それぞれ「ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ」に対応しています。ベースコードの右に小文字で「m」と書いてあれば「マイナーコード」です。マイナーコードは暗い響きになるという特徴があります。数字で「7」とあれば「セブンスコード」です。セブンスコードは「都会的な響き」といわれています。
このように、ギターコードには、規則的に名前が付いています。まずはコードの読み方を覚えておきましょう。
コードの読み方を覚えたら、実際にコードを押さえて弾いてみましょう。コードを弾く際には、いくつかの弦を決まった形で押さえ、すべての弦を弾いて鳴らします。
例として、Cコードを弾いてみましょう。まず、5弦3フレットを、薬指で押さえ、4弦2フレットを中指で押さえましょう。最後に、2弦1フレットを人差し指で押さえましょう。ここまで、左手で弦が押さえられたら、右手で、すべての弦を上から下に(6弦側から1弦側に)と弾きます。これがCコードの音です。
Cコードができたら、他のコードも弾いてみましょう。G7コードの場合は6弦3フレットを小指で押さえ、5弦2フレットを薬指で押さえます。最後に、1弦1フレットを人差し指で押さえて完成です。
しかし、コードを押さえる上で最も難しいのは、1本の弦を押さえた指がその前後の弦に触れないように押さえることです。きちんと押さえられるようになるまで根気強く押さえる練習をしましょう。