音楽教室のチェックポイントの1番目は設備や楽器にあります。楽器は自分で最初から購入すると、それなりに高額です。スクールでレッスン用の楽器を無料レンタルしてくれるところを探しましょう。そしてその楽器がきちんと手入れされていて品質が保たれていることも大切なポイントです。楽器を丁寧に扱っている音楽教室は信頼が高い教室という判断もできます。
音楽レッスンを行う基本事項として、防音設備が整っているブースがあることは必須です。レコーディング設備が整っていると、自分の演奏を録音したものを後から聞いてチェックして改善に生かすこともできます。成果を確認できると上達も早まります。それ以前に、キレイで清潔なレッスンスタジオだと気分も違いますよね。設備が充実していると、楽しくレッスンできてモチベーションの維持にもなります。初心者で設備がよくわからないときは、どんな設備が整っているのか説明してもらいましょう。
音楽教室でレッスンを受けるメリットのひとつに、音楽仲間と知り合えることがあります。上達を目指して、練習を重ねることが音楽教室でやることではありません。マンツーマンでレッスンをしていても、技術が向上してくるにしたがって、他の楽器とセッションしたり、意見を交わしたりする欲求が出てきます。音楽が楽しくなってくると、自然に音楽の世界が広がってくるからです。
スクールによっては定期的にライブイベントや発表会を開催したり、バンドを組みたい人にはメンバーを紹介してくれるなど、コミュニティの場が用意されています。自分で仲間を探すのは大変ですが、そういった場所があると、楽しんでいるうちに音楽の輪が広がっていきます。生徒同士の交流があると、今まで聞かなかったジャンルの音楽を紹介してもらったり、ライバル意識でもっと上を目指すようになるなど、もっともっと楽しくなってきます。
レッスンを受けていると、そのうちに壁にぶち当たったり、担当の先生と音楽の趣味が合わなかったりなど、不満が出てくることもあります。普段からコミュニケーションがとれているフレンドリーな先生だとしても、そういうことは言いづらいもの。レッスン中でも生徒の要望や質問・感想を受け付けてくれるスタッフやシステムがあると、要望を伝えやすくなります。音楽のプロとして現役で活躍している講師の場合には特に、上から目線で教えられるといったこともあるようです。マンツーマンのレッスンだと、外部からはレッスン内容を第三者が見ることができないので、このようなシステムがあるスクールのほうが安心できます。
スクールによっては、講師に指導方法の研修技術や試験を行っているところもあります。音楽技術だけではない、インストラクターの指導の質や音楽教室自体の雰囲気の良さなども体験レッスンのときに確認しておきましょう。
教室選びで最低限チェックしておくべきことは、トータルのレッスン費用です。例えば「格安の月謝」と提示していても、教材費別、スタジオ使用料、楽器レンタル料などが毎回かかり、総費用を計算すると予定していた費用よりもかかってしまったといったトラブルがあり得ます。なかには、スタジオ使用料が曜日や時間帯によって違うこともあります。定期的に発生する明確な費用とオプションで発生する追加料金など、入会する前にきちんとチェックしておきましょう。レッスンを始めるために、楽器の購入義務がある場合や必要経費の最低限の金額だけが記載されていて、最終的にどれくらいのお金がかかるかがよくわからない音楽教室は特に注意しましょう。料金プランがシンプルでわかりやすいミュージックスクールのほうが信頼できます。入会前にきちんと見積もり書を書いてもらうなどすると安心ですね。
レッスンを始めたときは教室に備え付けの楽器を使っていても、上達するにしたがって自宅でも練習したくなってくるものです。自分用の楽器があると安心して自主練習できますものね。
入会したてのときはそうでもなくても、担当講師やスタッフが高額な楽器購入を無理に勧めてきたり、何度も断ってもしつこかったりすると嫌な気分になりますよね。なかには楽器購入のノルマが先生に課せられている教室もあります。こういうった情報は体験レッスンではチェックできませんので、ネットなどを使って口コミ情報をチェックするしかありません。
楽器を購入するときは、そのときの自分のレベルにあったものを購入するのが一番です。良心的なスクールでは、きちんと最適な価格の楽器を勧めてくれます。じっくりと自分にあった楽器を納得いくまで選びましょう。無理に高額な楽器を勧めてくるようなスクールはNGです。